腰痛症状について

はじめに

私と同じように腰痛に悩まされている方へ
腰痛に関する正しい知識等の情報が発信することができるように、
腰痛症状とその原因及び対策についてまとめてみました。
よろしければ、ご参考にしてください!

椎間板ヘルニアは、腰痛の原因ではない?

 医学的には腰痛の原因はどのように考えられているのでしょうか?

 腰痛の専門医の書かれた本の内容を紹介します。

成人の76%に椎間板ヘルニアがみられる!

 腰痛の原因として、素人でも知っている病名ですが、
(腰椎の間にあるクッションである椎間板がはみ出して、神経を圧迫する病気)

MRI等で、調べてみると

実に成人の76%に椎間板ヘルニアがみられるそうです。

しかし、全員に腰痛等の何かの症状がみられるわけではないそうです。

つまり、椎間板ヘルニアがあっても腰痛が起きるとは限りません。

椎間板ヘルニアの90%は自然に治る!

 そして、なんと椎間板ヘルニアの90%は、治療をしなくても自然に治るとのこと。
 (専門医も、まずは経過観察をするそうです。)

白血球の一種であるマクロファージが出てきて、はみ出たヘルニア部分を食べてしまいます!

 身体ってすごいですね、

 実際のところ、椎間板ヘルニアで、腰痛を起こす人は全体の2から3%

 専門家の書いた本によると、椎間板ヘルニアがあるだけでは、腰痛にはならず、

ストレスが絡むと腰痛になるとのことです。

腰痛症状について

 

腰痛の症状には大きく分けて、
ぎっくり腰のような急性の腰痛
3か月以上にわたって痛みが続く状態をさす慢性腰痛があります。

3か月を区切りに、分けているようです。
慢性化≒すぐには治らないというニュアンスがあるようです。

注意すべき症状即病院へ直行!

腰痛症状としては、やはり痛みがメインですが、

特に注意しなければいけない症状にしびれがあります。

しびれを伴う腰痛は、即医学的な治療が必要となる可能性が

高いので、専門医を受診されることをお勧めします。

(後で、詳しく説明しますね。)

ここで少し整体の知識を

 整体では腰痛をどのように考えているのかを説明します。

 (おそらく)医学的に証明されたものではないので、参考程度に。

 でも、達人といわれている人が言っているのでそれなりに信憑性はあると思います。

腰ってどこ?

 腰には、腰椎と呼ばれる骨が5個あります。

 でも、腰っていっても、どこが腰なのか、

ピンときませんよね。

 腰骨といって(ベルトが引っ掛かるところ

よくそこに手を当てて立っている人がいますが、

その腰骨は、腸骨といいまして、)

その左右の腸骨の間にある逆三角形の骨を

仙骨といいます。

 その仙骨の上に腰椎が5個のっかっています。

 さらに腰椎の上に胸椎12個頚椎5個

のっかっていている構造になってます。

腰椎にこれらの重さがかかっている訳です。

横から見るとこんな感じ

 右の図を見るとよくわかるのですが、背骨って、

前後に湾曲していますよね。

 これが、頭の重さを支えるのに都合がいいそうです。

 そして、腰椎5個もきれいに反った形に並んでいます。

 整体では、この綺麗な反りがなくなった腰は、

弾力がない腰とされて、

腰痛だけでなく、肩こり、ひざ痛など

様々な症状が出るとされています。

 腰椎は、5個あると説明しましたが、

上から順に第1腰椎第2腰椎第3腰椎第4腰椎第5腰椎といいます。

腰の動きについて

 これはちょっとマニアックな整体の知識ですが、

ご自分の腰痛症状を確認してみるといいかもしれません。

 第1腰椎は、上下の動き

 第2腰椎は、左右の動き

 第3腰椎は、ねじる動き

 第4腰椎は、左右の動き

 第5腰椎は、前後の動き

 をつかさどるとされています。

 つまり、例えばねじる動きが痛い又はねじる動きが悪いときは第3腰椎の動きが悪くなっている、

左右に倒す動きが痛い又は倒す動きが悪いときは第2又は第4腰椎の動きが悪くなっている

ということになります。

 それらが、複合して動きが悪くなる場合もあります。

 動きが悪い≒こわばりです。整体では、腰の硬直を痛みの原因と考えています。

 つまり、整体では腰のこわばりが緩めば腰の痛みは取れると考えています。
(ただし、例外がありますので要注意です。後述します。)

腰椎の動きについて

 もう一つ、整体独特の考え方がありますので紹介します。

 第1腰椎は頭の緊張

 第2腰椎は消化器

 第3腰椎は腎臓

 第4腰椎は生殖器

 第5腰椎は泌尿器膀胱系

 と関係があると考えています。

 つまり、頭の緊張・ストレスがあると第1腰椎がこわばり、

食べ過ぎると第2腰椎がこわばると考えています。

 強いストレスがあるときにぎっくり腰を起こした場合は、第1腰椎に原因がある、

暴飲暴食後にぎっくり腰を起こした時は第2腰椎に原因があると考える訳です。

ところが、先述したとおり、要注意の症状があります。

 馬尾というところのヘルニアは、自然治癒が期待できない!

 両足やお尻のまわりにしびれが出たり、尿が出にくくなる便秘になる、

 会陰部に異常な感覚が出るなどの馬尾症状が出たときは、要注意です。

 後遺症が残る可能性だけではなく、命にもかかわるそうですので、専門医にかかりましょう!

腰椎の原因とされる病気について

腰部脊椎管狭窄

 腰痛の原因とされる病気で、腰の神経の通っている管が狭くなる病気で、高齢者に多いそうです。

 先ほど出てきた馬尾や神経根が機械的に圧迫され、足にしびれが出たりします。

 でも、MRIなどで調べて、狭くなっていても、やはり、症状が出ない人も多いそうです。

 しかし、日本にいる腰部脊椎管狭窄の人は350万人とされていますが、

全員が腰痛を訴えている訳ではありません。

 腰痛よりも間欠跛行(かんけつはこう)といわれる、少し歩くと足が痛んだり、しびれだし、

休むと症状は消えるがまた歩き出すと痛みやしびれの症状が出てくる場合の方が多いそうです。

 間欠跛行は、血管が詰まっている場合もあるので、とりあえず専門医を受診した方がいいでしょう。

 また、椎間板ヘルニアと同じように馬尾症状が出ている場合は、

早めに手術した方がいいとされています。

仙腸関節

 先ほど説明した腸骨と仙骨の間を仙腸関節といいます。仙腸関節のズレや歪みが、

腰痛の原因という話もよく聞きますが(特に一部の整体を名乗る治療家が主張していた入りします。)、

医学的には、仙腸関節に変形や機能異常があったとしても、

それだけで腰痛が起こるかというと、必ずしもそうではないそうです。

 やはり、この場合も、怒り、不安、うつといった感情的なもの

精神的な要素が、腰痛に深く関係しているそうです。

骨粗しょう症

 年配の女性に多いのですが、骨がスカスカになって脆くなる病気です。

 腰の骨が圧迫骨折することがあり、それが腰痛の原因となります。

しかし、圧迫骨折があっても腰痛の症状が出ないこともあるそうです。

子供の腰椎分離症

 運動のし過ぎによっておこるとされています。

専門医に診てもらってください。(初期治療をしっかりすれば、大丈夫だそうです。)

その他の病気からくる腰痛

 その他に、解離性大動脈瘤、がんの骨転移などのこともありますので注意が必要ですね。

腰痛の85%は、原因が特定できない「非特異的腰痛

 そして、意外にも医学的には原因の特定できない非特異的腰痛が85%と最も多くなっています。

 つまり、腰痛の原因が医学的に特定できない場合が85%もあるということになります。

腰痛の治療には、どんなものがある?

レーザー治療

 ファイバーを背骨の間に通し、椎間板の中の髄核の差し込んでレーザーを当て

一部を蒸発させて容積を少なくし、はみ出した椎間板を元に戻す治療です。

 健康保険がきかないので1回20万円から50万円ほどします。

 しかし、この治療法には科学的根拠がなく、むしろ、椎間板や椎体の悪影響も明らかにされています。

コラーゲンやヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸のサプリメント

 軟骨や関節の潤滑油として働く成分ですが、そのままでは吸収されることは、ほとんどありません。

マッサージ、整体等

 科学的に有効という根拠はないが、有害という根拠もないのが現状のようです。

経験上、上手な人の施術は効くので個人的には有効ではないかと思っています。

実際のところ
ぎっくり腰などの急性腰痛は、特に治療を要さず、

「できる範囲で普段通りに日常生活を過ごした方が、安静にするより早く治りやすい」とされています。

ストレスと腰痛の関係

急性腰痛

ぎっくり腰のような急性の腰痛でも身体に損傷が起こっている場合と、ストレスが原因の場合があります。

慢性腰痛

先述したように3か月以上にわたって腰の痛みが続く状態をいいます。

腰痛の多くは、1日の中で症状がよくなったり悪くなたっりする場合があります。

普通は夕方に痛みが強くなりますが、うつ症状がある人は、朝方の腰痛が多くなるそうです。

医学的に、腰痛の原因として考えられるのは
椎間板の異常

椎間関節の異常

筋肉の異常

神経の異常

骨の異常

ですが、実際のところ

心理的要因が加わって痛みが出る場合

が、絡み合って何が直接の原因かわからなくなっている場合があるそうで、

このタイプを非器質性腰痛というのですが、

腰痛の85%を占める非特異的腰痛の3分の1を占めるとされています。

ストレス性の腰痛が多い?

 実際に抗うつ薬や抗不安薬を用いて、腰痛の改善につながっているそうなので、

ストレスが腰痛の一因であることは間違いなさそうです。

 ストレス社会といわれている現代病の一つが腰痛ということでしょうか。

 ここで、整体の知識を少し思い出してみましょう。

 整体では、第1腰椎が頭の緊張と関係するということでしたね。

 つまり、第1腰椎のこわばりが関係している腰椎が多いと考えられます。

 どうも、腰痛の対策として、まずは心と体をリラックスさせて、

腰のこわばり、緊張を取ることをやってみる必要がありそうですね。